CG’s EYE
進化するCG中萬学院の英語指導
No.010 2016年05月31日
2016年度公立高校入試合格者平均点が公表され、あらためて求められる英語力と実際とのギャップが浮き彫りになりました。そこで今回は進化するCG中萬学院の英語指導にスポットを当て、時代の求める英語力をいかに身につけていくかを見ていきます。
過去最低を記録、公立高校英語入試合格者平均点
2013年度から始まった新入試制度下での公立高校学力検査。100点満点となり、思考力・判断力・表現力が問われる出題へと変わりました。【1】は県教委が毎年公表している合格者平均点の推移です。旧制度下では各教科とも6割以上あった得点が、新制度下ではグンと下がってきていることが見て取れます。とりわけ今年は英語の合格者平均点が5割をきりました。
【1】合格者平均点推移
合格者平均 | 英 | 数 | 国 | 理 | 社 |
---|---|---|---|---|---|
2016年度 | 43.0 | 51.7 | 64.7 | 46.5 | 52.0 |
2015年度 | 51.8 | 52.6 | 64.4 | 37.4 | 50.2 |
2014年度 | 59.6 | 51.7 | 60.8 | 38.6 | 49.5 |
2013年度 | 54.8 | 65.5 | 67.8 | 66.4 | 51.1 |
2012年度 | 68.8 | 67.0 | 71.0 | 62.6 | 64.2 |
※100点満点。2012年度の平均点は50点満点を100点満点に換算しています
【2】は英語の出題分野をまとめたものです。特に注目するのは長く速くなったリスニング問題と、複数の資料を読み取りながら解く長文読解問題、そして日常生活場面を想定した条件作文です。
【2】2016年度英語学力検査出題割合
県教委は「まとまりのある英語を聞いて要点を理解する問題、資料から情報を整理して英文を作る問題の正答率は低かった」とコメントしています。前者では、ネイティブの比較的長いスピーキングを日常的に聞き慣れ親しむことの重要性を指摘できます。また、後者では複数の資料と英文とを照合しながら、作業を通して課題解決を図るトレーニングの重要性を指摘できます。たんに語いや文法を覚えれば得点できる問題ではなく、それらを活用するためのアタマと耳を十分にトレーニングすることが求められているわけです。
【3】英語学習トレーニングの構成要素
中高生の英語力は目標まで遠く
文科省は4月4日に2015年度「英語教育実施状況調査」結果を公表しました。現行学習指導要領上の到達目標は、中学3年生段階で英検3級以上、高校3年生段階で英検準2級以上を半数の生徒が達成することになっています。しかし、公表された達成率は、中学生が36.6%、高校生が34.4%にとどまっています。都道府県別の結果もあわせて公表されましたが、神奈川県は中学生が41.9%で全国6位、高校生が27.8%で全国40位という結果でした。
新学習指導要領は2018年度から小学校で先行実施され2020年度から完全実施の予定ですが、その新学習指導要領下の英語力到達目標はさらに引き上げられることが、2012年に公表された「英語教育改革実施計画」では示されています。指標にはCEFR(セファール)が用いられています。CEFRは語学のコミュニケーション能力を、A0からC2の7段階で示した国際標準規格として、欧米で利用されています。語学のコミュニケーション能力ですから、これまで学校教育ではなかなか指導できなかった「話す」も含めた4技能の評価がおこなわれています。英検が2016年度から4・5級でスピーキングテストを導入したのも、その流れを受けてのものです。そしてその他の英語能力試験も、そのスコアがCEFRのどのレベルに相当するかを示しています。
「英語教育改革実施計画」で示された到達目標は、中学3年生でCEFR_A2(英検準2級)以上、高校3年生段階でCEFR_B1(英検2級以上)となっています。そして大学入試で求められる英語力もCEFR_B1レベルが一つの目安となります。
小・中・高校での英語学習を通し、「話す」を含めたCEFR_B1レベルの英語能力を身に付けること。それが子どもたちに求められているのです。
英語4技能を高める指導、CG中萬学院の取り組み
学習塾での英語指導は、授業時間の制約もありますから「読む・書く」を中心とした指導が多いようです。生徒がネイティブの発音を聞く機会は少なく、ましてや「話す」トレーニングの機会はきわめて少ないといえます。
そこでCG中萬学院では、中学3年生までにCEFR_A2、すなわち英検準2級以上の取得を到達目標にすえ、ICTも活用した英語指導に今年度から本格的に取り組み始めました。その特徴を整理すると、次の4点にまとめられます。
- 小学生は英検4級、中学生は英検準2級以上の取得を通し、「聞く・話す」も含めた英語4技能の力を身につけさせる
- そのために家庭学習を含め英語学習トレーニングの時間を確保する
- そのためにICTを活用し、「いつでもどこでも」聞く・話すトレーニングができるようにする
- 英語学習トレーニングへのモチベーションを維持する「仕掛け」を用意する
語学の習得には日々のトレーニングが欠かせないことは、保護者の方はもちろん、子どもたちも知っています。その「環境」をCG中萬学院では、用意することができたわけです。
それでは実際にどのような仕組みか、小学生指導と中学生指導に分け、見ていきましょう。
小学生指導
小4・小5では英語初期学習として、異文化理解をベースにネイティブの発音に耳を慣れさせていきます。そして「ジュニア英単語検定」を通し、語いを増やしていきます。「ジュニア英単語検定」は、日本の小・中学校での英語学習、さらには社会にでてからも英語をコミュニケーションツールとして使用する際に必要不可欠となる1千語を厳選し、その習熟度を測る学習プログラムです。Starter、Basic、Advanced、Master、Expertの5段階、全22のレベル別に学習できるようになっており、生徒は「昇級」を目指して語い力を高めていきます。
そして小6では英検4級(中学2年生程度)の取得を目指し、MyETも活用した学習を行います
中学生指導
中学生にとって学校成績、入試での高得点が高校進学に欠かせない重要な「成果」であることは間違いありません。同時に来るべき大学入試に向けた基礎学力養成の「時機」でもあります。部活動等で忙しい中学生がいかに効率よく時間を使い、いかに効果的なトレーニングを行えるか。そこでMyETとEnglish Expressを活用し、「話す・聞く」トレーニング、長文読解トレーニングを効率的効果的に行っていきます。中学生段階で英検準2級の取得(CEFR_A2レベルの到達)を実現し、高校生段階で英検2級の取得(CEFR_B1レベルの到達)をかなえる土台を形成していきます。
MyETとEnglish Expressが変える英語学習トレーニング
「MyET」は台湾で開発され、世界9カ国で特許を取得したスピーキングトレーニングシステムです。台湾大學、清華大学、北京大学をはじめアジアの500大学以上で、またサムスン、LGなど韓国・日本の企業200社以上でも導入されています。日本国内では中萬学院グループのEDVEC社が代理店となり、全国大手有力塾も続々採用を決定しています。
県内学習塾初!「MyET」導入
世界で180万人の学習者。4技能時代のスピーキングトレーニングシステム
- Speaking力を瞬時に評価・アドバイス
ネイティブの後に続いて話すと、「発音」だけでなく「ピッチ」「リズム」「強勢」の項目ごとにすぐに評価され、具体的なアドバイスも表示されます。 - 学習状況、成績を記録管理
各レッスンの成績や授業外での学習状況も記録 されるので、継続して取り組むモチベーションアップにつながります。 - ゲーム感覚でレベルアップを目指せる
ゲームのミッションクリアのように、楽しみながら取り組むことができます。
「MyET」は台湾で開発され、世界9カ国で特許を取得したスピーキングトレーニングシステムです。台湾大學、清華大学、北京大学をはじめアジアの500大学以上で、またサムスン、LGなど韓国・日本の企業200社以上でも導入されています。「TOEFL」対策、旅行、ビジネス英語など小学生から社会人までさまざまなニーズに対応する多彩なコンテンツが用意されています。日本国内では中萬学院グループのEDVEC社が代理店となり、全国大手有力塾も続々採用を決定しています。
※学習にはインターネット環境が必要です。
「English Express」は中萬学院とEDVEC社が共同開発した長文読解トレーニングシステムです。長文読解では、英文を左から右にそのまま理解していく力が求められます。またリスニング問題でもネイティブが話す英語をしっかりと理解する力が求められます。「English Express」は電子デバイスにアプリケーションをダウンロードした後は、インターネット環境がない場所でも使用することができるのが特徴です。
English Express
- Listening / Readingの力を飛躍的に高める
- 英文を読む速度を飛躍的に高める
- 英文理解を飛躍的に高める
お手本はプロのネイティブスピーカー
いつでもどこでもすぐにトレーニング
- Stage1
スラッシュモード - 英文を「かたまり」で読む習慣を身につけることで、英文を左から右に読む力をつけ、読解スピードを向上させます
- Stage2
スラッシュ&和訳モード - スラッシュごとに和訳がすぐ下にあり、英文どおりの流れで言葉の意味を確認できます。これにより英文を左から右に読みながら理解する力を伸ばします
- Stage3
単語・熟語モード - その本文で覚えたい、音声も出る単語・熟語リストで、声に出す、単語を書き出す、意味を確認するなど単語帳として活用できます
- Stage4
本文和訳モード - 学習の最後には、まとまりから読 み取った意味が大筋で理解できているか確認します
ICTを活用した英語学習トレーニングは、場所の制約や時間の制約を少なくし、わずらわしさからも解放してくれます。カセットやCDをいちいちかけなくても済みますし、自分の発音をすぐに採点アドバイスしてくれる学習は、まさに画期的です。
しかし、子どもたちが意欲的に継続的に英語学習を進めていくには、やはり指導者の存在が欠かせません。指導者が直接英語を教えるというよりは、英語学習のファシリテーター、モチベーターとしての役割が重要となっていきます。そして「非日常」。英語スピーチコンテストやイングリッシュイマージョンスクールなどの企画開催に積極的に取り組み、子どもたちの英語学習モチベーションを高めています。
「使える英語」力を高め伸ばしたCG中萬学院生が、4年後の東京オリンピック・パラリンピックのボランティアとして、英語を使った「おもてなし」で活躍している。そんな姿を想像しながら今号の結びとします。