furel
2013年9月公開号
vol.20 furel'scope:世界規模の教育プログラム「模擬国連」とは
世界規模の教育プログラム「模擬国連」とは
「模擬国連」とはその名のとおり、参加者が国連大使となってさまざまな国際問題を議論し解決策を探る、世界規模の教育プログラムの一つ。1923年ハーバード大学で創設された「模擬国際連盟」が始まりとされ、現在は20万人の大学生・高校生が参加、年間400以上の模擬国連会議が世界各国で行われている。日本では30年以上前に大学生の派遣事業がスタート、高校模擬国連国際大会は2007年から始まった。グローバルクラスルーム日本委員会に加え、昨年からACCU公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(張 富士夫会長)が共催している。昨年は52チームが全日本高校模擬国連に出場し、6校が今年の5月16日~18日にかけて国連本部とグランドハイアットNYで開催された国際大会に出場、2校が優秀賞を獲得している。
第7回 全日本高校模擬国連大会概要(GCJホームページより)
■日程/2013年11月16日(土)~17日(日)
■会場/国際連合大学
■議題/児童労働(基調講演:明石 康 元国連事務次官)
■参加/一次選考課題にパスした約60組120名の高校1・2年生(1チーム2名、1校2チームまで)
参加校の中から優秀校が高校模擬国連国際大会参加資格(5組・10名程度、航空費・宿泊費全額支給)を得て2014年5月開催予定の国際大会へ出場します。
英語課題(参加者1人につき1つ)
あなたが最近関心を持っている国際問題は何ですか?それはどのようなものか、何故関心を持ったのか、そのどのような点に特に関心を持つのか、またその国際問題と自分との結びつきについて述べてください。なお、英語課題については、1人1つを作成してください。
日本語課題1(1チームにつき1つ)
課題図書(平野克己『経済大陸アフリカ資源・食糧問題から開発政策まで』(中公新書(2199)2013)880円+税)第1章を読み、中国の対アフリカ開発政策の特徴について、欧米および国際機関の対アフリカ開発政策と比較しつつまとめてください。
日本語課題2(1チームにつき1つ)
課題図書第5章には、アフリカに進出する日本企業の事例などが説明されています。しかし、日本企業のアフリカ進出は依然として不十分であると言われることがあります。その要因として、アフリカビジネスを行うために現地に駐在する日本人の不足が指摘されています。なぜアフリカに駐在する民間企業の日本人が不足しているか、考えられる要因を具体的に3点説明してください。(具体的な地域・国を指定したうえで解答しても構いません。)また、アフリカに駐在する日本人の不足という問題に対して、日本政府はどのような政策で臨んでいるかを説明してください。さらに、日本企業のアフリカ進出の観点からあなたが政策の不足・修正が必要だと考える部分を具体的に指摘し、そのように考える理由を述べたうえで、どのような修正が必要であると考えるかを論じてください。