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furel

2014年2月公開号
vol.24 特集:シリーズ 急ピッチに進む教育改革

2014年以降、英語教育改革、大学入試改革と同時期に大きな変革が急ピッチに進行していきます。さらに神奈川県内では新たに3校の公立中高一貫校が開校もしくは計画検討段階にあります。これからの数年間、お子様を取り巻く教育環境の変化は戦後最大規模と言えるでしょう。
そこでfurel編集部では、「シリーズ 急ピッチに進む教育改革」と題し、毎号取り上げていきます。第1回目は英語教育改革です。

2020年東京オリンピックでは中高生が英語で「おもてなし」?!「英語教育改革」が急ピッチに進行!

2020年東京オリンピックでは中高生が英語で「おもてなし」?!「英語教育改革」が急ピッチに進行!

前回の東京オリンピックでは、新幹線や首都高速道路など、国を挙げてインフラ整備が強力に推し進められました。そして2020年東京オリンピックに向けては、小中高での英語教育改革が急ピッチで進行します。
文部科学省が2013年12月13日に公開した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」では、オリンピック開催2020年を新学習指導要領完全実施年とし、2018年度から小学5・6年生の英語教科化(週3コマ相当)が先行実施されることが明示されました。「モジュール授業」を導入し、毎日英語授業が行われます。
注目する点は、小中高を通して一貫した学習到達目標が明示され、その目標が現行学習指導要領よりレベルアップしていることです。小学校卒業時には、読み書き含め定型表現を使えること、中学では英検準2級(高校中級程度)、高校では英検準1級(大学中級程度)が到達目標です。分かりやすく英検級を例に挙げましたが、到達目標は「ヨーロッパ共通参照枠」という国際基準に沿っています。高校卒業時は「B2」レベルで、これは英語を母語とする人と自然に日常会話ができるレベルです。ちなみにTOEICスコアでは785点以上に相当します。ある大手商社の管理職昇級基準が780点以上なので、かなり高いレベルです。
授業では「聞き取り、多読、速読、作文、発表、討論等」の量が増えます。そして「聞く・話す・読む・書く」の4つの技能を「英語を使って~することができる」という形式で評価していきます。

TOEIC、TOEFLって?

英語教育改革実施計画では、大学入試でも4技能を評価する英検やTOEFLの活用が明示されました。最近とみに耳にすることになった「TOEIC」や「TOEFL」とはどんなテストなのでしょうか。簡単に整理しておきましょう。

■【表1】 2014年度公立高校入試受検状況(2月14日)県立進学重点校・市立進学指導重点校抜粋

英検やTOEICが日本人のために開発されたのに対して、TOEFLは英語を母国語としない全世界の人を対象に開発されたのが大きな違いです。このTOEFL、試験時間は4時間、受験料も日本円で2万円以上と入学試験並にハードルが高いですね。それだけに大学留学資格にも使われる世界共通のテストと言えます。
「入試におけるTOEFL・TOEICの活用・促進」が、2012年6月の「大学改革実行プラン」(文部科学省)によって示されました。そして2013年末に、センター試験の英語得点を英検、TOEIC、TOEFLのスコアで代用する案が検討されていることが各種報道で明らかになりました。具体的には英検準1級、TOEIC780点以上、TOEFL iBT71点以上のいずれかでセンター試験英語得点を満点とするというものです。センター試験は2018年度以降に廃止され、高校在学中に受験する「達成度テスト」にその役割を譲る予定ですが、「達成度テスト」導入前に、今回の英語教育改革の意向を反映したいということのようです。

今の小・中学生はどうする?

レベルアップする新学習指導要領のもと英語学習に取り組むのは、2014年に小学校に入学する生徒からです。残念ながら現小・中学生はその「恩恵」にあずかれない世代です。実施計画には「東京オリンピック・パラリンピックに向け、児童生徒の英語による日本文化の発信、国際交流・ボランティア活動等の取組を強化」とあり、現行学習指導要領下でも英語力強化の取り組みが進んでいくかもしれません。しかし教材、カリキュラムの整備が間に合わない状態では、等しく児童・生徒がその流れに乗れるかは疑問です。
「B2」レベルの英語力を持った後輩たちと実社会では一緒に仕事をしていくこと、何より相手によって日本語と英語を使い分けてコミュニケーションがとれる日本人を社会が必要としていることが今回の英語教育改革の背景であることを考えると、「難しくなる前でよかった」と安穏としてはいられません。
現小・中学生たちにも「自分もそのレベルを目指そう」と学校授業内容を超えた英語力向上に向けて頑張ってほしい。そう願う保護者の方も多いのではないかと思います。

今でもそのレベルに到達することは無理ではない

では、中学卒業段階で英検準2級(高校中級程度)の取得は難しいのでしょうか。実はCG中萬学院に通う中学生の中にも準2級取得者は多くいます。彼らは帰国子女というわけではなく、「ふつうの中学生」です。準2級合格のためには中学校での学習以上の勉強を積まなければなりませんが、かといって英語ばかり勉強しているわけではありません。適切な指導と本人の「ヤル気」が結びつけば、十分到達できるレベルです。

今でもそのレベルに到達することは無理ではない

ジュニア英単語検定開発者
バジルトンクス氏(EDVEC社取締役副社長)

CG中萬学院では中学生では英検準2級、小学生で英検4級取得をあらためて指導目標としながら、「ふつうの小・中学生」がこれから求められる確かな英語力を身につけていけるよう、さらなる指導の充実に取り組んでいます。たとえば昨年度に導入した小学生のための「ジュニア英単語検定」。中学生が英語嫌いになる最大原因の一つ「英単語」を、楽しみながら小学校卒業段階で501語習得できるものです。英語学習教材「Wonder English!」との併用で、「読む・書く・聞く・話す」4つの技能を高め、将来的に英検準2級以上の英語力を身につけさせていきます。

ジュ二ア英単語検定はこちらのホームページからご覧いただけます

furel'scope:神奈川の先生はたいへん!?受け持つ児童・生徒数は全国1位!

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