2020東京オリンピックでは中高生が「おもてなし」!?
「英語教育改革」が急ピッチに進行!
到達度レベルが引き上げられ、中学では英語で授業、 小学校では2018年から英語が教科化されます
前回の東京オリンピックでは、新幹線や首都高速道路など、国を挙げてインフラ整備が強力に推し進められました。そして2020年東京オリンピックに向けては、小中高での英語教育改革が急ピッチで進行します。
文部科学省が2013年12月13日に公開した「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」では、オリンピック開催2020年を新学習指導要領完全実施年とし、2018年度から小学5・6年生の英語教科化(週3コマ相当)が先行実施されることが明示されました。
注目する点は、小中高を通して一貫した学習到達目標が明示され、その目標が現行指導要領よりレベルアップしていることです。小学校卒業時には、読み書き含め定型表現を使えること、中学では英検準2級(高校中級程度)、高校では英検準1級(大学中級程度)が到達目標です。分かりやすく英検級を例に挙げましたが、到達目標は「ヨーロッパ共通参照枠」という国際基準に沿っています。高校卒業時は「B2」レベルで、これは英語を母語とする人と自然に日常会話ができるレベルです。ちなみにTOEICスコアでは785点以上に相当します。ある大手商社の管理職昇級基準が780点以上なので、かなり高いレベルですね。
授業では「聞き取り、多読、速読、作文、発表、討論等」の量が増えます。そして「聞く・話す・読む・書く」の4つの技能を「英語を使って~することができる」という形式で評価していきます。大学入試でも4技能を評価する英検やTOEFLの活用が明示されました。
実施計画には「東京オリンピック・パラリンピックに向け、児童生徒の英語による日本文化の発信、国際交流・ボランティア活動等の取組を強化」とあり、机上の英語ではない、コミュニケーションツールとしての英語力強化の取り組みが推進されることになります。教材整備・教員養成など2014年度から順次開始されています。
今の小・中学生はどうするの?
2014年に小学校に入学した生徒から新学習指導要領のもとレベルアップした英語学習に取り組むことになります。残念ながらその恩恵にあずかれない小学生・中学生がいます。中には「難しくなる前でよかった」と思うかも知れません。
しかし社会に出れば「B2」レベル以上の英語力を身につけた後輩たちと仕事をするわけです。何より今回の英語教育改革は、相手によって日本語と英語を使い分けてコミュニケーションがとれる日本人を社会が必要としているからにほかなりません。
入試・志望校合格のために英語を学習しているという気持ちから一歩踏み出し、将来自分が自分の好きな道を歩むための必要条件だととらえてみてはどうでしょう。
中萬学院グループの総力で、皆さんの英語力強化をサポートします。