公立中学3年生の80%以上が県内全日制公立高校への進学を希望
神奈川県教育委員会は11月26日(火)、「2013(平成25)年度公立中学校卒業予定者の進路希望調査の結果(対象:県内の公立中学校分校2校を含む413校の中学3年生)」を発表しました。2013年3月の公立中学校卒業予定者総数は70,500名。このうち、高等学校(以下高校と表記)等進学希望者は68,185名、卒業予定者数に占める割合は96.7%で昨年度より0.5ポイント上昇しています。高校等進学希望者の中で「全日制高校」を希望する割合は91.9%、うち「県内公立高校」進学希望の割合は昨年度から0.7ポイント上昇の81.4%となっています。毎年数字に多少の変化はありますが、この調査結果から公立中学校に通う中学3年生の80%以上が中学卒業後に県内全日制公立高校への進学を希望していることがわかります。
【進路希望調査結果 統括表】
旧学区を越えて進学を希望する生徒の割合は45.5%に上昇
全県一学区制が開始された2005年春以降、中学校が所在する旧学区以外の学区への進学希望率が毎年上昇しています。2013年度は昨年度からさらに0.4ポイント上回る45.5%です。 ただし、県内の希望状況は、地区によって大きく差があります。右上段の資料は市区町村を17の旧学区(※相模原北部津久井・相模原南部は相模原市で1学区とする)でまとめ、各地区の生徒の動きを矢印で示しました。希望状況を反映した後の17学区のうち、中学校が所在する地元学区外への進学希望率が最も高いのは横浜南部です。地元学区内の高校を希望する(=地元に残留する)生徒は30.7%にとどまり、およそ7割の生徒が地元学区外高校への進学を希望しています。この他に地元残留率が30~40%台と低いのは横浜西部(36.3%)・横浜中部(43.3%)・平塚(45.7%)・大和座間綾瀬(47.1%)・横浜臨海(47.5%)・秦野伊勢原(48.7%)です。市区町村別の進学希望状況は神奈川県教育委員会で詳細な統計表が発表されていますので、そちらもあわせてご覧ください。
右中段の資料では中学校が所在する地元旧学区の生徒数を100とした場合の希望状況を塗り分けで示しました。県内で最も人気を集めているのは横浜中部(130.7%)で濃い赤色になっています。地元生徒の希望率は43.3%と低いにもかかわらず、県内各地から進学希望者が集まっています。一方、最も進学希望率が低いのは横浜西部(66.7%)です。地元生徒の希望率は36.3%と低く、さらに外からの希望者も少ないため濃い青色になっています。横浜市内の学区など複数の路線が乗り入れるなど交通の利便性が高い地域では、生徒の進学希望先がとくに多様化する傾向が見られます。
2014年度募集を行う全日制公立高校のうち、今回の調査で400名超の希望者を集めている高校は全部で46校(昨年度40校)あります。うち500名超の希望者を集めているのは、昨年度から8校増の24校(荏田・希望ヶ丘・横浜平沼・柏陽・横浜緑ヶ丘・住吉・生田・鎌倉・大船・湘南台・茅ヶ崎・秦野・厚木・市立金沢・市立橘・市立横須賀総合・港北・市立桜丘・市立戸塚・横浜翠嵐・川和・市ヶ尾・湘南・海老名)です。中でも港北・市立桜丘・市立戸塚の3校は600名超、横浜翠嵐・川和・市ヶ尾・湘南・海老名の4校は700名を超える希望者数となっています。
情報に惑わされることなく、志望校に向かってしっかりと学習を
「進路希望調査結果」を見る上でご注意いただきたいのは(1)調査が10月20日時点の希望である(2)調査時点で2014年度公立高校募集定員はまだ発表されていないという点です。また、この調査結果はこれから中学校で行われる進路面談の資料としても利用されるため、毎年そのアナウンス効果もあって2月の最終的な志望校決定まで受験生の希望状況は変化していきます。ですから今回の調査結果を見て、行きたい高校の人気が高いからといって悲観的になったり、敬遠を考える必要はありません。また、反対に人気が低いからといって安心できるというものでもありません。大切なのは自分の目標とする高校の合格を目指し、本番までの約2カ月余りでまずは学力検査本番で確実に得点できる力をつけることです。CG中萬学院では、冬期講習・正月特訓・パーフェクト特訓と受験生はいよいよ正念場を迎えます。志望校合格に向けて一緒に頑張っていきましょう。