県内公立中学校卒業予定者数614名増に対し、全日制募集定員は450名増
神奈川県教育委員会は10月27日(火)、2016(平成28)年度公立高校の募集定員を発表しました。2016年3月の県内公立中学校卒業予定者数は70,289名、昨年度から614名の増加となります(※1)。これに対し、2016年度全日制公立高校の当初募集定員総数(特別募集を除く)は43,910名で2015年度の43,460名から450名の増加(※2)です。その年の公立高校の募集定員は、地域の生徒数の増減やこれまでの志願動向等を考慮した上で、神奈川県公私立高等学校協議会の協議を経て決定となります。2016年度募集が行われるのは昨年同様153校(県立139校・市立14校)、なお定時制は2015年度と同校数の募集(募集実施29校)で行いますが、前年度の3,265名から70名減の3,195名定員の募集となります。
〔表1〕は「学校基本調査」の結果をもとに公立中学3年生の生徒数について、神奈川県を17の地区(※3)に分け、前年度生徒数との増減を比較したもので、うち2地区では200名超の増加となっています。〔表2〕は〔表1〕に募集定員が1学級分以上増または減の対象となる高校を加えたものです。2016年度募集を行う県内全日制高校153校のうち、昨年度から1学級分以上定員の増減があるのは24校、内訳は増加が18校、減少が6校です。また、昨年度も大変競争率の高かった学力向上進学重点校ですが、18校のうち学級増となるのは横浜国際高校の1校のみです。同校は昨年度に1学級削減しています。なお学力向上進学重点校で定員削減となる学校はありません。
最後に選抜日程についてお伝えします。募集・志願変更の期間は昨年度と同様にそれぞれ3日間ですが、注目は応募状況公表の曜日です。昨年度は土曜日に応募状況が公表されましたが、2016年度は募集期間中に土日が挟まれるため火曜日の公表となり、応募状況公表から志願変更までの検討期間が昨年度より短くなります。応募状況が公表されてからあわてないように、今のうちから家族や学校・塾の先生としっかり相談をしておくことが大切です。
また、学力検査は昨年度と同じ日程で実施されます。選抜日程が連続するため、受験生によっては3日連続で選考を受けるケースも出てきます。心がまえをしっかり持って選考にのぞむ必要がありますね。 入試まで残り3カ月余り。最後まであきらめずに全力を出し切り、受験生の皆さんにとって悔いのない受験となるよう応援しています。
2016(平成28)年度・2015(平成27)年度 公立高校共通選抜の日程
※1) ここでの卒業予定者数は同時期比較をするため、2015年5月・2014年5月「学校基本調査」の当該学年の生徒数に基づいています(2015年5月生徒数70,289名、2014年5月生徒数69,675名)。神奈川県教育委員会の発表では2016年3月の卒業予定者数を10月時点の70,319名、2015年度を実卒業者数の69,744名としているため、卒業予定者数は575名増と発表しています。
※2) 神奈川県教育委員会の発表では全日制全体で455人拡大となっていますが、こちらは特別募集での5人拡大(橋本高校の在県外国人特別募集)を含んだ数字となっています。
※3) 旧学区で分割。ただし、旧相模原南部と旧相模原北部・津久井は一つとしています。