全日制高校平均競争率は志願変更前と変わらず1.22倍、募集人員未達は17校
2月8日(月)に公立高校の志願変更受付が締め切られ、県教育委員会が集計結果を発表しました。全日制高校においては、共通選抜の募集人員43,750名(昨年比450名増/1.0%増 ※連携募集含む)に対し、志願者数は53,277名(昨年比1,118人増/2.1%増)、2月1日(月)の志願状況公表時(変更前)から7名のみの減小です。志願競争率は2月1日(月)公表時から変わらず1.22倍(昨年1.20倍)でした。
前回の記事でもお伝えしたとおり、今春の公立中学卒業予定者数が昨年より600名程度増加が見込まれるのに対し、全日制公立高校の志願者数はそれよりさらに500名程度多くなっています。これは定時制・通信制の共通選抜志願者数が計380名程度減少しているためであり、全日制高校への人気の高まりが伺えます。
一方、学校ごとに見ると応募状況に大きな違いが出ており、募集人員に満たない高校は17校(昨年14校)と昨年より3校増えています。欠員の出た高校では2次募集が実施されることになりそうです。なお、全日制で最も志願競争率が低かったのは、県立高校改革で横須賀明光高校との再編・統合が決まった大楠高校です。志願競争率は0.53倍(前年0.95倍)、104名の欠員が出ています。
学力向上進学重点校エントリー17校の平均倍率は1.48倍
以下の表は、県立高校改革実施計画で発表された学力向上進学重点校エントリー校17校の、2月8日(月)志願変更締切時の状況をまとめたものです。17校の志願者数は全体で224名減少、平均志願競争率は1.48倍です。2月1日(月)公表時の1.52倍からわずかに下がってはいるものの、全日制全体の平均志願競争率と比較するとかなり高い倍率です。 高校別で見ると、横浜翠嵐高校が2.08倍、次いで多摩高校、大和高校の3校が志願倍率トップ3です。
〔表〕2016年度公立高校入試志願状況(2月8日) 学力向上進学重点校エントリー17校抜粋
※募集定員増減は2016年度と2015年度との比較、志願者増減は2月8日変更後と2月1日変更前の比較
学力検査は2月16日(月)に行われます。本番まで残りあとわずか、受験生にとってはここが最後の正念場です。本番前日は新しい参考書に手をつけたりせず、今までやってきたパーフェクト特訓の見直しや使い込んだテキストのチェックを中心にしっかり行いましょう。実力は本番その日まで伸びます。みなさんの健闘をお祈りしています。