2018年7月12日、神奈川県教育委員会は新たな学力向上進学重点校エントリー校として県立高校13校を指定しました。指定期間は2018年7月10日~2021年3月31日のおよそ3年間で、5つの指標と毎年の進路実績に基づき年度ごとに「学力向上進学重点校」への本指定が行われることになります。
前年度までと同じ高校がエントリー校に指定される
今回エントリー校の指定を受けたのは、川和/光陵/希望ヶ丘/横須賀/茅ヶ崎北陵/小田原/相模原/多摩/横浜平沼/横浜緑ヶ丘/鎌倉/平塚江南/大和の13校で、昨年度までの旧・学力向上進学重点校エントリー校と同じ顔ぶれとなりました。県教委発表資料では「次の5つの指標に基づき、その実績に応じて毎年度該当校があれば随時学力向上進学重点校としての指定を行っていきます」との記載がありますが、その内容は以下の通りです。
5つの指標
- (1)めざす生徒像を見据えて、「主体的・対話的で深い学び」の視点による教科指導等を展開し、高いレベルの思考力・判断力・表現力等の能力の育成を図るため、各学校において達成すべき学力水準を示している。
- (2)県教育委員会が実施する生徒学力調査(2学年)の結果により、高い学力を身に付けさせている。
- (3)生徒の7割以上が在学期間中に、英語検定2級程度以上のレベルを達成し、高い英語力を習得している。
- (4)生徒の探究活動や全国規模の大会等での取組みなど、学校の教育活動全体を通じて、豊かな人間性や社会性を育み、その成果をあげている。
- (5)全県立高校の中で、いわゆる難関と称される大学への現役進学において高い実績をあげている。
2019年度特色検査では希望ヶ丘、平塚江南、横須賀が重点校4校と同じ共通問題と共通選択問題を使用
2019(平成31)年度入試の特色検査(自己表現検査)において、学力向上進学重点校4校(横浜翠嵐、湘南、柏陽、厚木)と同エントリー校のうち希望ヶ丘、横須賀、平塚江南の3校は共通問題および共通選択問題を用いて実施することが発表されています。各校の評価の観点は以下の通りです。
2019年度特色検査: 共通問題と共通選択問題使用校の評価の観点
2020年度からは、すべての指定校とエントリー校で特色検査を実施
現中2生が受験する2020(平成32)年度からは上記に加えて新たに川和/光陵/茅ヶ崎北陵/小田原/相模原/多摩/横浜平沼/鎌倉/大和の9校でも特色検査が実施されます。指定校4校とエントリー校13校を志望する中学生は特色検査に向けた対策をしっかりと積んでいく必要があります。