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2014年02月05日
県内公立中高一貫校受検者は4,198名

2月3日に行われた県内公立中高一貫校適性検査受検者は志願者4,359名から161名減り4,198名となりました。県内公立小学6年生は7万9,230名、受検率は5.3%と川崎附属開校効果もあり、昨年を上回る受検率となっています。

県立相模原の欠席取り消しが減少

4校の欠席取り消し率は低い順に県立平塚中等(2.28%)、市立川崎高附属(2.95%)、県立相模原(3.31%)、市立南高附属(5.55%)となっています。
例年県立相模原中等と市立南高校附属中では毎年50名を超える欠席・取り消しが発生しています。この多くは私学との併願者が私学合格で受検を取りやめたケースです。市立南高校附属中では昨年と同数の73名が欠席・取り消しをする一方、相模原では男女あわせて42名の欠席にとどまったのが今年の特徴です。

適性検査は3校の特徴が色濃く

注目された川崎附属中適性検査。事前の出題例で示された図形問題は出題されず、全般的に解きやすい問題でした。一方、実験シートの記入、理由や説明を記述する問題が多く出題されたのが特徴です。問題解説は下段をご覧ください。
県立中等、横浜市立ではこれまでの特徴を反映した出題となっており、十分な対策を積んだ受検生にとっては取り組みがいのある出題でした。

詳しくは入試報告会で

受検者動向、詳細な適性検査分析をお届けする入試報告会を今年も開催します。詳しくは後日中萬学院ホームページでご案内します。

2014年度川崎市立川崎高校附属中学校適性検査講評

適性検査Ⅰは、学校から事前に示された出題例のとおり、文章の読み取りと作文からなる「問題1」と、資料を分析したり、意見を表現したりする「問題2」の二つの大問で出題された。
「問題1」の文章は、日本の子どもは、自分の考えをことばにする表現力が外国の子どもに比べて乏しいという意見を、海外への留学経験のある作者独自の立場から述べたものだが、具体例がわかりやすいため、内容理解はしやすいと言える。文章内容に関する設問は4題あるが、どれも標準的な難度で解答に手間取ることはないと思われる。記述問題は1題あるが、傍線部の直前の内容をふまえて書ける取り組みやすいものだった。作文は、日本の子どもは間違いを恐れ恥ずかしがる気持ちが強いという作者の考えについて、自分の考えを360字から400字で書く問題であった。作文にあたって、文字数以外の細かな条件はないが、45分間で他の問題も解くことを考えると、要領よく書く練習は必要であろう。
「問題2」は、川崎市や日本と外国の国際交流をテーマにした対話文や資料を照らし合わせて答え、4題の小問中2題が、指定された文字数で記述する問題であったが、自分の考えをわかりやすく表現する力が問われた問題と言える。それ以外の2題は、提示された表をていねいに読み取る問題で、計算を用いて答えを確認する作業は必要だが、取り組みやすい難度であった。

適性検査Ⅱも、学校から事前に提示されていたとおり、自然科学(理科)的な問題や数理(算数)的な問題を分析し考察する力や、解決に向けて思考・判断し、的確に表現する力をみる問題であったが、出題例で示されていた、平面図形に関する問題はなく、単位換算や小数の計算をふくむ「速さ」の出題があった。大設問3題で、小設問数16は標準的な量といえるが、多くの資料や表、グラフを読み取って考察して問題を解く必要があった。また、教科的な知識を問う問題はほとんどなく、適性検査らしい問題であった。神奈川県の県立中等教育学校や横浜市立南高校附属中学校の適性検査問題と比較すると、全体的には解きやすいが、理由や説明を記述する問題が出題されたのが特徴的といえる。

CG中萬学院高校受験指導事業部 公立中高一貫校対策担当

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